近年、
デジタル・フォレンジックの注目度が急速に高まっている背景には、社会全体のデジタル化の進展とともに、情報漏洩リスクやサイバー脅威が急増していることが挙げられます。
リモートワークやクラウドサービスの普及により、企業の情報資産は社外にも分散するようになり、セキュリティ境界の管理が困難になっています。こうした状況下で、何らかの不正やインシデントが発生した場合、迅速かつ正確に原因を突き止める手段としてフォレンジック調査が不可欠となっているのです。
また、GDPR(EU域内の個人データ保護を規定する法)や日本の個人情報保護法など、情報の取り扱いに関する規制が強化される中で、企業は万一のトラブル時に適切な対応が取れたかを証明する必要があり、その裏付けとしてのフォレンジックの活用が重視されています。
さらに、ランサムウェアや標的型攻撃のように高度化・巧妙化するサイバー攻撃に対抗するには、事後対応としての調査力も組織のセキュリティレベルを左右する重要な要素となっています。